投資

不動産投資方針を変更し、仲介事業も強化 マーチャント・バンカーズ

 投資会社のマーチャント・バンカーズ(東京都港区)は、今後の投資方針を明らかにした。これまでは都市部のマンションを対象とした主に不動産投資に注力し、売り上げや利益を拡大してきたが、最近の金利上昇の状況をふまえ、より高い収益性の見込まれる分野への投資を強化する。具体的には、「融資」「エクイティ」「不動産」の3本柱とし、全体の投資金額の3分の1程度ずつに振り分ける投資戦略に変更する。

 今後は、「融資」で、上場株式担保の融資を中心に、売掛金や不動産などを担保とした融資事業に積極的に取り組む。「エクイティ」は、同社の安定的な収益や成長性に寄与する企業のM&Aなどを実施する。また、将来性の高い投資分野である再生エネルギーや系統用蓄電池、データセンターなどの個別案件にも投資する。「不動産」は、これまで注力してきた都市部のマンション物件に対する投資に加えて、「仲介事業」にも注力する。更には、主に大型案件の情報収集や購入候補先への提案を強化し、仲介手数料による収益性を強化する。