投資

ADワークス 小口化商品などに718億円 投資フォーラム開催

 ADワークスグループ(東京都千代田区)は11 月14日、都内で、同社商品を購入したオーナー向けに不動産投資フォーラムを開催した。

 講師を務めた資産運用事業部の鈴木浩文部長は、次のように語った。2024年の不動産特定共同事業への新規出資額は、718億円で過去最高だった。当社の不動産小口化商品「ARISTO」の販売額も25年は200億円の目標を掲げており、26年は更に270億円を掲げている。9月末時点で「ARISTO」の運用商品総額は450億円、総投資家数は約2400人となった。

 不動産市場を見てみたい。人口減少の中でも、東京23区、大阪市、横浜市、札幌市など主要都市は転入超過であり、今後も人口増加が続く。都市部の不動産にとっては一定のプラス材料だ。

 東京23区の分譲マンションの1平方メートル平均単価は、世帯収入の多い共働き世帯の増加や高価格帯の竣工が影響して上昇傾向にある。しかし、海外のグローバル都市と比較すれば割安だ。そのため海外からの投資需要が高まっている。分譲マンションの購入が難しいことから、都心部を中心に賃貸需要の増加も見込まれる。

 一方、オフィスに目を向けると、東京23区の24年の空室率は3・5%まで低下した。貸し手優位の市場が続いている。「ARISTO」シリーズはセットアップオフィスなどで差別化を図り、高賃料でのテナント付けができている。中小企業は在宅率が低く、オフィス賃貸需要が安定傾向にある。不動産の将来の資産価値を左右する再開発は、品川、高輪ゲートウェイ、渋谷、札幌市、横浜市、大阪市、福岡市などで進んでおり、資産価値の維持向上が期待される。

 フォーラムでは、新商品「ARISTO PLUS」が紹介された。東京優良エリアの中小オフィスビルを1フロアーから購入できるものだ。1フロアー1億~3億円で、第1号商品は「ARISTO PLUS 神田」(写真)。