国土交通省はこのほど、24年度の新設住宅着工戸数に対する「長期優良住宅の認定状況」及び「住宅性能表示制度の活用状況」をまとめ、公表した。新設住宅着工戸数に占める長期優良認定の割合と、性能表示制度における設計住宅性能評価書の交付割合は、いずれも前年を上回り過去最高を更新した。
詳細を見ると、長期優良の認定実績は戸建て住宅が13万6842戸(同用途の新築全体に対する割合は39.3%、前年度比8.0ポイント増)、共同住宅が8231戸(同1.8%、0.7ポイント増)で、総戸数は14万5073戸(同17.8%、3.3ポイント増)。戸建ては5年連続での過去最高となったほか、共同住宅も割合自体は小さいものの2年連続で過去最高を更新している。
性能表示制度では、設計住宅性能評価書の交付割合は34.2%(前年度比1.4ポイント増、交付実績27万9010戸)で、9年連続での過去最高更新となった。他方、評価書交付実績のうち、施工段階と完成段階の検査による評価結果をまとめた「建設住宅性能評価書(新築住宅)」は19万1091戸(前年度比4.1%減)、現況調査による評価結果をまとめた「建設住宅性能評価書(既存住宅)」は172戸(同23.6%減)で、いずれも前年度から減少している。
(グラフ) 長期優良住宅建築等計画の認定実績の推移(新築、国土交通省公表資料より抜粋)