SBIアルヒ(伊久間努社長)の2026年3月期第2四半期決算(連結)は、固定金利型住宅ローンの需要拡大を背景に手数料収入が増加し、営業収益は117.9億円(前年同期比9.9%増)となった。サービシング債権残高の順調な積み上げやリースバック資産の売買も寄与した。一方、前期の株式関連報酬による一過性要因の影響などにより、 税引前利益は11.7億円(同12.2%減)で減益となった。
第2四半期(7~9月)に限ると、営業収益は63.2億円(前年同期比20.3%増)、税引前利益は7.3億円(同35.7%増)と4四半期ぶりの増収増益を達成し、融資実行件数は前年同期比5.5%増となった。同社が主力とする固定金利商品のフラット35も好調で、「住宅ローン市場の中でシェアは4%を超える水準まで回復した。当社の実行件数の上期累計シェアは前年度比2.4ポイント増の28.7%まで伸び、年間目標のシェア30%を早期に達成したい」(伊久間社長)とする。
今後の取り組み方針では「増収増益基調の継続」「フラット35実行件数の通年シェア30%超」「SBI信用保証の事業の基盤確立」を柱に据える。固定金利商品の相談増に対応しリソースを集中、長期固定型のフラット50やペアローンなど多様なニーズに応じてシェア拡大を図る。




