国土交通省及び環境省は6月下旬、第2回「脱炭素都市づくり大賞」の募集を開始する。優れた脱炭素型の都市開発事業を表彰することで、全国における「脱炭素都市づくり」の促進を目指す両省共同事業。大都市だけでなく、地方都市も含めた幅広い地域・事例の募集を図るため、5月9日に実施概要の事前案内を公表した。
同表彰の対象事業は、「事業区域において、電力消費に伴うCO2排出実質ゼロを実現、または30年度までに達成する計画」「省エネ等により相当規模の脱炭素効果が見込める都市開発」「コミュニティ形成、レジリエンス向上、景観向上などエリア価値向上に貢献する取り組み」の各事項を満たす国内の都市の開発事業。原則として、応募時に事業完了または27年度末までに事業完了見込みのものに限る。
対象事業要件を満たした応募事業のうち、特に優れたものを計2件の「大賞(大臣表彰)」として選定。このうち、「国土交通大臣表彰」は「エリア全体への貢献し好影響をもたらしている事業」、「環境大臣表彰」は「優れた資源循環やネイチャーポジティブ等の取り組みを行っている事業」が対象となる。また大賞以外でも、審査の結果該当事業があれば、特徴的な取り組みなどに対して「特別賞」が進呈される。
応募期間は募集開始から2カ月程度で、応募要領などの詳細は後日専用サイトにて公表する。26年1月頃には表彰式も実施する予定。
(画像) 同表彰における評価ポイントのイメージ(国交省公表資料より抜粋)。同省都市局は「このイラストで列挙したキーワードに、一部でも当てはまる場合はぜひ(応募の)検討を」と呼び掛けている