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プロロジス、福島県郡山市などと「災害時の避難者支援等に関する協定」を締結

 物流不動産の所有・運営・開発を手掛けるプロロジス(東京都千代田区)は10月20日、福島県郡山市、ヤマト運輸(東京都中央区)、NTT東日本福島支店(本社・東京都新宿区)、フクダ・アンド・パートナーズ(東京都中央区)と「災害時における避難者支援・指定避難所等の協力及び物資等の緊急輸送等に関する協定書」を締結したと発表した。同日、同社とフクダ・アンド・パートナーズが共同開発し、災害時に避難場所などとして活用される物流施設集積パーク「福島郡山LLタウン」で締結式が行われた。

 災害発生時に同社は郡山市からの要請に応じて、「福島郡山LLタウン」内に開発するBTS型物流施設「プロロジスパーク郡山1」の一部を物資集積場所として提供する。物資は、国が被災自治体からの要請を待たずに食料や毛布などの生活必需品を迅速に送り届ける支援方式「プッシュ型支援」によって運ばれ、必要とする被災者に届けられる。「福島郡山LLタウン」内に避難した避難者の誘導なども行う。

 「プロロジスパーク郡山1」とフクダ・アンド・パートナーズの物流施設「福島郡山LLタウン棟」に入居予定のヤマト運輸は、被災者への救援物資の輸送に加え、保管・管理、仕分け、配送計画などを担う。フクダ・アンド・パートナーズは「福島郡山LLタウン棟」の一部を地域の住民の避難場所として提供するほか、備蓄型組立式個室トイレ「ほぼ紙トイレ」や備蓄品をヤマト運輸に委託して郡山市指定の各所に配送する。NTT東日本は、災害情報を協定関係者に提供するほか、ドローン活用による防災等の検証を行う。

 郡山市と今回協定を締結した4社は、継続的に防災避難訓練を同敷地内で行う。