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新築供給1.7万戸で12期ぶり増加、25年7〜9月期マンション動向 東京カンテイ調べ

 東京カンテイがまとめた2025年7〜9月期の全国マンション市場動向によると、新築供給戸数・中古流通戸数を合わせた総戸数は前年同期比0.5%減の12万7313戸で、3期連続のマイナスながら減少幅は縮小した。

 新築供給戸数は前年同期比18.2%増の1万7052戸と、12期ぶりのプラスに転じた。首都圏・中部圏はいずれも2期連続の増加で、三大都市圏では2025年内で最高水準を記録。価格上昇による供給抑制の局面から、ようやく底入れの兆しが見え始めた。

 一方、中古流通戸数は同2.9%減の11万261戸で3期連続のマイナスとなったが、四半期ベースでは11万戸以上の水準を維持し続けている。首都圏では5期連続のマイナスとなったが、いずれの圏域も減少率は縮小している。

 同四半期のマンション市場規模(新築・中古合計。1戸平均価格×戸数で算出)は前年同期比16.4%増の約5兆7600億円。新築は24.4%増の約1兆2500億円で4期連続のプラス、中古も同14.4%増の約4兆5100億円と過去最高を更新した。