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大和ハウスの建材を「自動運転トラック」で輸送へ 大和物流・T2

 大和ハウス工業グループの大和物流(大阪市西区)は、自動運転システム開発のT2(東京都千代田区)が国内で初めて事業化するという、「自動運転トラック」で物流会社などの荷物を主要な輸送ネットワークで商用運行する取り組みで、利用者として参画する。2026年1月から、大和ハウス工業向けの住宅用の建材や設備などの輸送に際して、T2の自動運転トラックの利用を開始し、定期運行化する。将来の物流危機に備えた新たな物流サービスを構築する。

 既に大和物流は、T2の可能性に着目して2023年に出資している。T2の自動運転トラックを取り入れた実証を、2025年7月から同年10月までの期間に4回にわたって実施している。T2の自動運転トラックを用いた主要ネットワークの輸送は、2025年7月に佐川急便・西濃運輸・日本郵便・福山通運・三井倉庫ロジスティクスの5社を利用者として商用運行を開始している。上記の5社に続いて大和物流は、商用運行の参画でT2と合意した。

 具体的な輸送では、大和ハウス工業の奈良工場を起点として、大和物流の海老名物流センターの約450キロの区間で、大和ハウス工業向けの住宅用の建材や設備などの輸送を2026年1月から開始し、定期運行化する。大和物流では、大和ハウス工業以外の既存取引先の輸送に関しても自動運転トラックの利用を検討していく。